※ このレポートは、風の学園の学習の一環として、各ゼミ生が担当をして作成しています。

ポーランド料理

 Zurek(ジュレック)
味噌汁ポーランド版、という感じのスープ。味噌汁と同じように発酵食品「ザクワス」をいれて作る。「ザクワス」とは、大麦(ポーランド語ではモンカジントニエ)と水を合わせたものを1〜2週間放置して、発酵させて作った液状のもの。ポーランドでは欠かせない食材らしく、スーパーに行けば手に入ります。1本1〜1.5zlくらい。
Zurek z jajlkiem(ゆで卵入り)Zurek z kielbasa(ソーセージ入り)があって、両方入っているところも!ソーセージのスモーク風味も合うし、ゆで卵のほっくりも合うので両方入っていた方が絶対美味しい♪日本でも流行ると思うんだけどなー。

 Flaki(フラキ)
ポーランドでは沖縄と同じく、豚は余す所なく使われます。骨はスープをとるのに使われ、豚足はゼリー寄せに、血は穀物と混ぜてソーセージに使われたり。そして内臓はこの「フラキ」というスープの具に。チキンベースのスープにハーブで味付けがしてあって、ちょっとの野菜と、内臓やら腸やらのホルモン系の具が入っています。ちょっと獣臭さが最初は鼻に残るけど、肉は全て柔らかくなっているし、ごはんを入れて雑炊にしたら合いそうな味。ホームステイでお世話になったKarolinaのお母さんがよく作るスープだそうです。

 Pyzy(ペーゼー)
いも団子。アウシュビッツのそばの話合いセンターで出た料理では中にコンビーフみたいな(?)お肉が入っていて、野菜のソースがかかっていた。じゃがいもがもちもちして、それが中のお肉とも合うので病み付きになる。じゃがいもと片栗粉を混ぜたものを肉に包んで茹でた感じ。少しもちもちして餅好きの日本人は好きな食感!

 Pierogiz(ピェロギ)
水餃子にそっくり。でも少し皮が厚めで、中身もチーズだったり肉だったり、デザートタイプのフルーツやチョコレート入りもあるらしい。Yちゃんホームステイ先のYoannaのおばあちゃん手作りのピェロギはカッテージチーズ入りの酸味のあるものだったし、オポレ風のレストランではマッシュルーム入りや肉入りがあった。ちょっとソースがないと物足りなく感じるので、レストランには必ず置いてある魚醤をかけると、これまた美味です。

 Placki Ziemniaczane(プラツキ・ジムニァツァーネ)
じゃがいもとタマネギをすりおろしてフライパンでカリッと焼いた、ポーランド版お好み焼き。鶏肉やキノコのたっぷり入ったソースがかかっている。食べると結構満腹感があります。

 Gulas(グーラッシュ)
ハンガリー風パプリカスープ(シチュー?)。写真は、ポーランドでお世話になった日本人ガイドの中谷さんの奥さんお手製のもの。牛肉が入っていて、Pyzy(いも団子)が添えてありました。このいも団子の茹で加減が難しいらしい。白玉みたいな歯ごたえに、ちょっとコクのあるシチューがなんとも美味です。

 Bigos(ビゴス)
ザワークラウトとソーセージの煮込み料理。日本の肉じゃがのような家庭料理らしく、各家庭によって味がいろいろあるらしい。何時間も煮込んで作ったのが美味と言われている。私が食べたのはアウシュビッツ内のレストランで、そこはどれだけ煮込んだかわからないけど、ザワークラウトのキャベツがとろけるくらい柔らかく、アウシュビッツ内の寒さから開放されるくらいホッと出来た味。なんだろ、ビーフシチューみたいな味。でも酸味もある。ごはんともパンともじゃがいもとも合いそう。私はじゃがいものピュレと一緒に食べました。

 OBWARZANKI(ワシャンキ)
クラクフ名物(?)のパン。クラクフ生まれの人は好んで食べるけど、他の地域の人はあまり好きではないらしい。リング状のパン。周りに岩塩が付いているタイプと、白ごま、ケシのみタイプがあって元祖は岩塩だとか。ほんのり甘くて目もつまっていてベーグルと そっくり!ベーグルはユダヤ人発祥のパンと言われているので、ポーランドに来たユダヤ人がクラクフで流行らせたのかな〜。クラクフ以外の地でも売っているけど、どこも値段は高めだった。 ちょっと小腹が空いた時はいい!クラクフでも歩きながらこのパンを食べている人をよく見かけます。私も個人的に好きになったパン。

 Kurczak(クルチャック)
ポーランドは鶏肉が美味しい!と「Kurczak(鶏肉)」を連呼するY氏。アウシュビッツ内のレストランでも始めと締めは鶏のモモ肉焼き。市場でも姿焼きが売っているそう。私がホームステイをしたお家でも、鶏のモモ肉焼きを夕食に出してくれたけど、さっぱりして食べやすかった。もともと鶏肉は淡白な味だし、ポーランドではそれほど味付けが濃くないので私達の口に合うのかもしれない。

 Selnik(セルニック)
ポーランドのチーズケーキ。ポーランドではカッテージチーズを各家庭でよく作るらしい。Kさんがホームステイをしたお家のルームメイトPiotrekのお母さん手作りのカッテージチーズは美味しかった!とKさんは絶賛するくらい。ホテルでも出たチーズ類は本当に美味しい。やっぱり乳製品から違うからなのかなぁ。
そのカッテージチーズを使ったチーズケーキがこれ。真っ白のケーキと言う意味だとか。オポレ風レストランで食べた自家製のSelnikはレーズンが入っていて、周りが少し焦げて香ばしい素朴なケーキ。チーズの臭みもないし、甘すぎない。レアチーズケーキやベイクドケーキとも違う、日本にはあんまりない感じかなー。しいていえばしっかりしたスフレ風とでもいいますかねぇ。

 Szarlotka(シャルロトカ)
ポーランドのりんごケーキ。この写真は中谷さんの奥さんのお母さんが作ってくれたもの。上にはビスケット生地で作ったそぼろがふりかかっていて、りんごの甘煮(ジャム)がサンドしてある。りんごの甘酸っぱさがすごく美味しい!!
                                              96年度生 S.K.